
朝夕がひんやりすると、食欲が出てきて、出回る秋の食材が「美味しいよー。」と手招きする。
90歳になる両親の食後用果物が、瑞々しく色鮮やかにテーブルを飾る。ぶどう、梨、りんご、早生ミカン、季節関係なく定番のバナナ。美味しく食してくれるのは、健康の証と嬉しいのだが、テーブルに問題がある。
台所以外は全室畳の家だが、父の足の状態が悪く、床から立ち上がれないので、居間も椅子とテーブルに変えた。椅子仕様のこたつテーブルを買ったが高さが気に入らず、上下できるテーブルは足の部分が気に入らず、結局テーブルは以前使っていた座卓の下に足継ぎをして高さ調整をして使ってる。危ないからと忠告しても高さのこだわりが優先して聞き入れない。
長い間の生活習慣や行動は、歳をとるとなお容易に変えられないし、受け入れられない。わかっていても体の老いと気持ち(思い)がアンバランスになる。介護のパーソナルアシストは難しい。